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と魚のよろず帖

〇五 如月

≪如月≫

  一日 「風に舞う粉雪見つけ寒さ増す 風神遊ぶ冬の終わりか」

  二日 「あらためて新春迎う節分に ほんまの一歩踏もうと願う」

  四日 「如月に春はじまりて風寒し 花咲き始めまだ融けぬ雪」

  五日 「暗闇に心惑わす花の香に 時雨の中を立ちすくむ瞬(とき)」

  十日 「鶯ももう鳴くころと薄着して 春を先どる乙女心よ」

 十四日 「尊敬とやさしさもうたお返しを ほんの気持ちのチョコに託して」

 十五日 「沢山のおめでとうを戴いて 生まれたことの幸せ沁みる」

 十六日 「長雨に両手荷物で汗滲む 春を感じる教室の道」

 十九日 「春の雨出会いと別れを彩って やさしい音楽奏でる休日」

二十三日 「次の道ひとつやないと教えられ 春一番に吹かれる自分」

mokuji




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